老化の元凶!肌の「酸化」を防ぐ美容習慣

老化の元凶!肌の「酸化」を防ぐ美容習慣

年齢を重ねるにつれて気になる「シミ」や「たるみ」。

実はその原因のひとつが、「肌の酸化」だと知っていますか?

日常のさまざまなシーンで受けるストレスにより「酸化」してしまう肌。酸化が進むと肌が衰え、シミやシワなどの老化が進んでしまいます。

アンチエイジングを目指す上では、酸化を防ぐことは欠かせません。今回は、酸化を予防するために意識したい美容習慣をまとめてご紹介します!

どうして肌は「酸化」してしまうの?

「肌の酸化」とは、簡単に言えば肌が“錆びる”ような状態のことを指します。

この酸化には「活性酸素」が関わっており、体内の酸素が変化して生じるものです。

肌が酸化すると、老化のサインが現れやすくなり、さまざまな肌トラブルの原因にもつながってしまいます。

活性酸素が発生する原因

活性酸素は、睡眠不足やストレス、喫煙、食品添加物の摂りすぎといった外的要因に加え、加齢によって活性酸素を分解する酵素が減少することでも体内に発生します。

この活性酸素が肌を酸化させることで、メラニンの増加やシミの発生を引き起こすほか、肌荒れやくすみ、たるみなど、老化を早める原因にもなってしまいます。

肌の酸化を予防する効果的な美容習慣

肌の酸化を予防するためには、日常生活における肌ストレスへの対策も含め、以下の5つのポイントが大切です。それぞれの対策を詳しく見ていきましょう。

1:ストレスをためない

ストレスは活性酸素を増やす大きな原因のひとつです。

規則正しい生活を心がけたり、リラックスできる時間を意識的に作ったりすることが大切です。

質の良い睡眠も、肌や体の酸化を防ぐうえで欠かせません。

2:紫外線対策を徹底する

過剰な紫外線も活性酸素を発生させる要因になります。

季節を問わず、朝から外出時には日焼け止めを塗って肌をしっかり守りましょう。

特に紫外線の強い時期には、日焼け止めに加えて、日傘やサングラスなどのUV対策グッズも取り入れると効果的です。

3:激しすぎる運動を控える

強度の高すぎる運動は、筋肉や関節、内臓に過度な負担をかけ、活性酸素の増加につながります。

日常の運動は、ウォーキングやストレッチなどの軽めのものを中心にしましょう。

また、運動後は身体全体がストレスを受けた状態になるため、水分や栄養をしっかり補給し、回復を促すことも大切です。

4:飲酒・喫煙を控える

飲酒や喫煙も活性酸素を増加させ、肌の老化を早める原因になります。

飲酒は余分なカロリー摂取やアルコールの利尿作用による水分不足などのリスクも。

喫煙は肌の弾力を支えるコラーゲンの生成を妨げるなど、美容面への悪影響も大きいため、できるだけ控えるようにしましょう。

5:抗酸化栄養素を積極的にとる

肌の酸化を防ぐには、抗酸化作用をもつ栄養素を意識的に取り入れることが効果的です。

ビタミン類を豊富に含む野菜や果物をバランスよく摂ることが基本ですが、忙しい方はサプリメントを併用するのもおすすめです。

活性酸素を防ぐ効果が期待できる栄養素は?

活性酸素を抑えるためには、抗酸化作用のある栄養素を意識的に摂ることが大切です。ここでは、代表的な栄養素とその特徴を紹介します。

■ ポリフェノール類

ポリフェノールは、植物に含まれる成分の一種で、5,000種類以上あるといわれています。

植物が紫外線や外気などのストレスから自らを守るために作り出した、天然の抗酸化成分です。

代表的な種類:

カテキン(緑茶)、カカオポリフェノール(ココア・チョコ)、アントシアニン(赤ワイン)

人間にとっても活性酸素の除去や生活習慣病の予防に役立ちます。

ビタミンやミネラルと同様、体内に長くとどまらないため、日常的に食品から摂取するのがおすすめです。

■ ビタミンA

ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種で、粘膜を健康に保ち、抗酸化作用にも優れています。

酸化ストレスから体を守り、健康の維持に役立つと考えられています。

豊富に含まれる食品:

にんじん、トマト、かぼちゃ など

他のビタミンやミネラルと一緒に摂取することで、補完し合う作用が生まれ、アンチエイジングにも効果的です。

■ ビタミンC

ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、ニキビ・吹き出物・口内炎などの炎症予防に役立ちます。

基礎化粧品に使われることも多く、体の内外から炎症を防ぐ働きが期待されています。

ポイント:

人間の体内では合成できないため、食品や飲料から定期的に摂取する必要があります

多く含まれる食品:

ブロッコリー、レモン(柑橘系)、イチゴ、緑黄色野菜 など

■ ビタミンE

ビタミンEは、8種類の化合物からなる脂溶性ビタミンで、非常に高い抗酸化作用を持っています。

細胞膜を酸化から保護し、皮膚や粘膜を健康に保つほか、赤血球の正常な働きを助けるなどの重要な役割も果たします。

特徴:

体内に蓄積しにくいため、定期的な摂取が必要です

多く含まれる食品:

ナッツ類、アボカド、かぼちゃ、モロヘイヤ、大豆、魚介類 など

■ カロテノイド

カロテノイドは、動植物に含まれる色素で、強力な抗酸化作用を持っています。

体内に蓄積した活性酸素を除去する働きがあるとされています。

代表的な種類と食材:

βカロテン(にんじん)、リコピン(トマト)、カプサイシン(唐辛子) など

ビタミンやミネラルと一緒に、カロテノイドを含む食材を摂取することで、体の内側から抗酸化力を高めることが期待できます。

■ ミネラル類

ミネラルは、人の体を構成するうえで欠かせない栄養素のひとつです。

ビタミンCなどと同じく、体内では合成できないため、食品からの摂取が必要です。

代表的なミネラル:

ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ヨウ素、セレン、リン

多く含まれる食品:

魚介類、海藻類、海苔 など

活性酸素を除去する「抗酸化作用」が高い栄養素を含む食材を意識して選び、栄養バランスの良い食生活を心がけていきましょう。

まとめ

肌が酸化すると、シミやくすみ、たるみなどの気になる老化サインが進行してしまいます。

活性酸素を完全に除去したり、防いだりすることは難しいものの、

日々の美容習慣や食事を意識することで、“錆びない肌”を目指すことは可能です。

できることから少しずつ取り入れて、若々しい美肌づくりに役立ててくださいね。