美肌の敵とされる紫外線ですが、実際にはどのような影響があるかご存じでしょうか。紫外線による肌への影響は日焼けやシミだけではありません。
何もケアをせずに放置してしまうと、思わぬ肌トラブルに発展する可能性があります。
蓄積した紫外線ダメージは、ターンオーバーを正常化して促進させることで改善できます。
今回は紫外線が及ぼす肌への影響、ターンオーバーを促進する方法についてご紹介します。
紫外線による肌ダメージ
紫外線による肌ダメージは、肌の老化やさまざまな肌トラブルの主な原因の一つです。紫外線は長期間浴びると肌の深層にまで影響を及ぼし、目に見えないダメージが蓄積されていきます。
紫外線はどのようなダメージが引き起こされるのか見ていきましょう。 ・シミやそばかす 紫外線はメラニンの生成を活発にし、過剰に作られたメラニンが肌に沈着してシミやそばかすとなります。
特にUV-B波がこのプロセスに関与し、年齢と共に増加しやすいです。紫外線を防ぐケアが不十分だと、シミはますます濃くなります。 ・くすみ 紫外線を浴び続けることでターンオーバーが乱れ、古い角質が肌表面に残ると、肌がくすんで見えることがあります。
くすみは肌全体の透明感を失わせ、老けた印象を与えることになります。 ・光老化 UV-A波が真皮層に到達するとコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌の弾力が失われ、シワやたるみが生じます。これを「光老化」といい、通常の加齢による老化よりも早く肌が老化する原因となるのです。
光老化は特に紫外線を長期間浴びた結果として現れるため、若い頃は気づきにくいですが、年齢が上がるにつれて目に見える形で現れてきます。 ・乾燥 紫外線は肌のバリア機能を弱め、水分を保持する力を低下させます。
その結果、肌が乾燥しやすくなり、乾燥によるかさつきや肌荒れが生じます。紫外線によってダメージを受けた肌は、より乾燥しやすくなるため、日常的な保湿ケアが欠かせません。
年々ターンオーバーが遅くなるって本当？
ターンオーバーのサイクルは通常28日程度ですが、外的環境の影響や年齢、生活習慣の乱れなどによってその周期が長くなり、肌トラブルを引き起こすことがあります。年齢的な原因もありますが、紫外線はさらにターンオーバーを遅くさせる原因になるのです。
20代以降、少しずつターンオーバーのサイクルが遅くなり始めます。
30代、40代、そしてそれ以降になると、ターンオーバーの速度はさらに低下し、40～60日ほどかかることもあります。
ターンオーバーを早める方法
日常生活ですぐにでも始められるターンオーバーを早める方法をご紹介します。
・バランスのよい食事
栄養不足は肌のターンオーバーを遅らせる大きな要因です。次の栄養素を意識して摂取しましょう。ビタミンA： 肌の細胞を健康に保ち、ターンオーバーを促進します。ニンジン、カボチャ、ほうれん草などに多く含まれます。
ビタミンC：コラーゲンの生成を促し、肌の再生をサポートします。柑橘類や赤ピーマン、キウイなどに豊富です。
ビタミンE：抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。アーモンドやアボカドに含まれます。
亜鉛：皮膚の健康を保ち、細胞の新陳代謝をサポートします。牡蠣や牛肉、ナッツ類に含まれます。 ・質の高い睡眠 睡眠は肌の修復や再生において重要な役割を果たします。
入眠から90分の深い眠りは肌のゴールデンタイムと呼ばれ、成長ホルモンが多く分泌され細胞が最も活発に再生される時間帯です。
毎日7～8時間の質の良い睡眠を確保することで、ターンオーバーのリズムが整いやすくなります。 ・適度な運動 運動は血行を促進し、肌への栄養供給を改善することでターンオーバーを促します。
ウォーキングやヨガ、軽いランニングなどの有酸素運動を定期的に行うことで、体全体の血流が良くなり、肌の代謝も向上します。 ・保湿を徹底する 乾燥はターンオーバーのサイクルを乱す要因の一つです。
保湿をしっかり行い肌の水分を保つことで、古くなった角質が適切に剥がれ、新しい肌が出てきやすくなります。セラミドやヒアルロン酸、グリセリンを含む保湿剤を使用して、肌の水分をキープしましょう。 ・角質ケアをする ターンオーバーが遅れると古い角質が肌に溜まり、くすみやザラつきの原因になります。
定期的にピーリングやスクラブを使用して、古い角質を取り除くことで、新しい肌細胞の生成をサポートします。
ただし、過度な角質ケアは逆効果になるため、週に1～2回程度の使用がおすすめです。
まとめ
紫外線によるダメージや、ターンオーバーを早める方法についてご紹介しました。紫外線対策をしているつもりでも、気付かないうちに紫外線を浴び、しばらくしてからダメージとなって現れます。
早めにケアをすることで肌トラブルを防げるので、始められるものから実行してみてください。紫外線による肌ダメージは蓄積されやすく、シワやシミ、たるみなどの老化サインの原因となります。
日々のケアでしっかり対策を取り、紫外線から肌を守っていきましょう。