生理中に体重が増える理由は?予防対策方法をチェック

生理中に体重が増える理由は?予防対策方法をチェック

生理前や生理中は、体重が増えたり、むくみやすくなったりして、なんとなく憂うつな気分になりがちです。

「いつも通りの生活をしているのに、なぜか太った気がする…」そんな経験、きっと多くの女性にあるのではないでしょうか。

今回は、生理中に体重が増える理由やその仕組み、体重増加を防ぐコツ、生理中のダイエットのポイントまで、わかりやすくご紹介していきます。

生理前・生理中に体重が増える理由は?

「生理のたびに体重が増える」「毎月決まって太ってしまう気がする」——そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

実際、生理前から生理中にかけては、体にさまざまな変化が起きるタイミング。

なぜこの時期に体重が増えやすくなるのか、その理由を見ていきましょう。

むくみやすくなる

生理前や生理中の体は、妊娠に備えて水分をため込みやすい状態になります。

そのため、自然とむくみやすくなり、一時的に体重が増えてしまうことも。

この時期の体重増加は、主に体内の水分量によるものなので、生理が終われば元に戻るケースがほとんどです。

体脂肪が増えやすい

この時期に食欲が増すという人も多いのではないでしょうか。

その原因のひとつが、妊娠に備えて分泌が増える「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の影響です。

ホルモンバランスが変化することで、脂肪をため込みやすくなると言われています。

運動量の減少

生理中は、腹痛やだるさ、貧血などの影響で、体を動かすのがつらく感じることもありますよね。

いつもより活動量が減り、摂取カロリーの方が上回ってしまうと、体重が増えるのは自然な流れです。

生理前・生理中に体重が増えないようにする方法

生理前や生理中は、体が水分や栄養を蓄えやすい状態になるため、どうしても体重が増えやすくなります。

とはいえ、ちょっとした工夫で増加をゆるやかにしたり、快適に過ごしたりすることは可能です。

ここでは、食事や睡眠など、無理なく取り入れられる体重管理のポイントをご紹介します。

食物繊維が多い食品で過食を予防する

生理前はホルモンバランスの影響で食欲が増し、つい食べ過ぎてしまうこともあります。

そんなときに意識したいのが、食物繊維が豊富な食材を選ぶこと。

食物繊維は血糖値の急上昇を抑える働きがあり、長く胃にとどまることで満腹感も持続しやすくなります。

緑黄色野菜やさつまいも、かぼちゃなどがおすすめの食材です。

ただし一度にたくさん食べると胃腸に負担がかかるため、朝・昼・夜の3回に分けてバランスよく取り入れるのがポイントです。

十分な睡眠時間を確保する

睡眠不足が続くと、基礎代謝が落ちたり、食欲を刺激するホルモンが増えたりと、体重が増えやすくなる原因に。

生理前はホルモンの影響で眠りが浅くなることもあるため、睡眠環境を整える工夫も大切です。

温かい飲み物を飲む、カフェインを控える、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるなど、リラックスできる時間を意識してみましょう。

いつもより早めにベッドに入って、睡眠時間をしっかり確保することが体調管理にもつながります。

生理中や生理後のダイエットで心がけたいことは?

生理が終わる頃から排卵前にかけては、体が痩せやすい時期に入るといわれています。

これは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が増えることに関係しており、その影響は排卵前まで続きます。

このタイミングで運動や食事管理に取り組むことで、ダイエットの効果をより感じやすくなるかもしれません。

反対に、生理中は無理をすると体調を崩してしまうこともあるため注意が必要です。

ここでは、生理中に気をつけたいことや、生理後に向けて意識しておきたいポイントをまとめました。

生理中は体重が増えても気にしすぎないこと

生理中にダイエットを意識する場合、大切なのは「一時的な体重の増加を必要以上に気にしないこと」です。

むくみや便秘などの影響で数字が増えても、多くの場合、生理が終われば自然と戻っていきます。

それでも体重の変化に過敏になりすぎてストレスを抱えてしまうと、体にも心にもよくありません。

なお、生理後になっても体重が戻らない場合は、実は「食べすぎ」が原因になっていることがほとんど。

そうならないためにも、生理中でも暴食は控えめにし、バランスのとれた食事と無理のない体重管理を意識しておきたいところです。

さらに、生理中は気分が沈んだり、生活リズムが乱れがちになる人も多いもの。

生理後にスムーズに体重を戻すためには、なるべく普段通りの生活を心がけ、心と体を安定させておくことが大切です。

運動量を意識する

生理後は、心も体もスッキリして動きやすいタイミング。ダイエットに適したこの時期を逃さず、さらに効果を高めるには運動の習慣づけがカギとなります。

生理前〜生理中は体が重く感じて運動不足になりやすいため、まずは無理のない範囲で体を動かすことから始めてみましょう。

たとえば、一駅分歩いてみる・階段を使う・座る時間を減らして立って過ごす時間を意識するなど、日常の中でできる動きでもOK。

継続できる軽めの運動から取り入れることが、結果的に体重管理やリズム作りにもつながります。

間食を減らす

3食をバランスよく食べることを基本に、間食は控えめにするのが理想的です。

どうしても間食したい場合は、低糖質のナッツや高タンパクなゆで卵・ヨーグルトなど、太りにくい食品を意識的に選ぶようにしましょう。

ダイエット中だからといって極端に食事を減らすと、体への負担やストレスにつながることも。

我慢ばかりせず、無理のない範囲で食事の質とタイミングを整えていくことが長続きのポイントです。

まとめ

生理前や生理中に体重が増えるのは、ごく自然な体の反応です。

水分や栄養を蓄える時期であるため、急に体重が増えたからといって過度に心配する必要はありません。

生理後にスムーズに体重を戻すためには、食物繊維を意識してとることや、無理のない範囲で体を動かすこと、そして十分な睡眠を確保することがポイントになります。

自分の体調に寄り添いながら、無理せずできる工夫を積み重ねていきましょう。