気になる「ほうれい線」を目立たなくさせるには?

写真や鏡で自分の顔を見たときに「ほうれい線が気になる」と感じたことはありませんか? ほうれい線は見た目年齢を引き上げてしまう要因のひとつです。今回は、ほうれい線が目立ってしまう原因を知りながら、ほうれい線を目立たなくさせる方法をご紹介します。若々しい印象を手に入れていきましょう!

ほうれい線が目立つ原因は?

ほうれい線とは、顔の小鼻から上唇にかけて「ハ」の字に出るラインのことを言います。ほうれい線はシワのひとつ「たるみジワ」に分類されるシワです。ほうれい線が生じて目立ってしまうのは、骨や皮下脂肪など肌内部の形状が崩れることが原因ですが、具体的にどのような変化が生じているのかご紹介していきます!
・加齢による肌のハリ不足とたるみ
ほうれい線が目立つようになる代表的な原因は、加齢による肌のたるみやハリ不足です。年齢を重ねると骨密度が減少して、骨が小さくなるので頬の上にある皮下脂肪が垂れ下がり、皮膚も一緒に下がってきます。これが「肌のたるみ」の原因です。
また加齢とともに肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少して、ハリや弾力性が失われていくことでもほうれい線が目立ちやすくなります。
・表情筋の衰え
表情筋が衰えることも、ほうれい線が目立つ原因のひとつ。頬や口元には、表情筋と呼ばれる表情をつくる筋肉がついています。表情筋は日常的な会話や笑うことで自然と鍛えられていきますが、会話が減ったり無表情でいることが増えたりすると衰えていきます。
また表情筋は加齢によっても衰えやすい筋肉です。筋肉が衰えると筋肉の上にある皮下脂肪や皮膚が垂れ下がり、ほうれい線を目立たせることにもつながります。
・姿勢の悪さ、咀嚼などのクセ
ほうれい線が目立って見える一因として、姿勢・寝方・咀嚼など日頃のクセによる骨格の歪みが考えられます。具体的には「猫背・寝るときに左右どちらか決まった方を向く」「片側だけで咀嚼する」などの癖が挙げられます。
・肌の乾燥
ほうれい線は肌の乾燥によって目立つ可能性もあります。乾燥した肌にはシワが刻まれやすく、ほうれい線の周辺にシワがたくさん刻まれると、ほうれい線が目立つことにつながってしまいます。肌が乾燥する要因は、空調、季節による湿度の低下、紫外線などが代表です。さらに間違ったスキンケアや食生活の乱れも乾燥を招く可能性があります。
・むくみ
ほうれい線が目立つ原因として「むくみ」も考えられます。むくみは、体内に必要以上の水分が溜まることによって生じる現象です。むくんで多くの水分を含んだ肌はいつもより重く、垂れ下がりやすいので、ほうれい線の溝がいつもより深く見えてしまう場合があります。ただし、むくみがほうれい線の直接的な原因になることはないとされています!

ほうれい線を目立たなくさせるのは? 対策方法

ほうれい線をなくす方法として、さまざまな対策が紹介されていますが、実際には効果ができないものやかえってほうれい線が目立つ方法も存在しているそうです。どんな方法が良いのか、逆効果なのか、チェックしていきましょう!
・リンパマッサージやツボ押し
ほうれい線を目立たなくさせる方法として紹介されるリンパマッサージやツボ押しですが、実際の効果はどうなのでしょうか? リンパマッサージは全身に流れる「リンパ液の流れ」をよくする方法のひとつ。むくみが原因でほうれい線が目立っている場合には改善につながる可能性があります。ですが、あくまで効果は一時的と言えるでしょう。
ツボ押しも同じように、一時的な効果はありますが、根本的に改善することは難しいとされています。
・頭皮マッサージ
頭皮マッサージもほうれい線の改善・予防に効果があると言われていますが医学的な根拠はないとされています。頭皮マッサージは、頭皮をほぐすマッサージの効果と、頭にあるツボを押すツボ押しの両方の効果があると言われているので、頭皮マッサージを受けると滞っていた頭部の血流が促されてスッキリした感覚になります。
ですが、ほうれい線を目立たせる原因の肌のたるみは、骨密度の減少で骨が小さくなることで生じます。頭皮マッサージではリフレッシュ効果は期待できても、ほうれい線の改善・予防効果は一時的とされています。
・紫外線対策をする
日焼け止めなど紫外線対策をすると、ほうれい線の悪化予防に効果があるといわれています。紫外線は肌の水分やハリを保つ成分であるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を変性させたり、これらの成分を産生する線維芽細胞を損傷させたりため、肌の弾力が失われて、たるみにつながります。すでにできたほうれい線をなくすことはできませんが、紫外線対策によって、肌の弾力をキープして悪化防止に役立てることはできます。
・スキンケアをする
ほうれい線を目立たなくさせる方法として「スキンケア」は一定の効果があるとされています! 正しいスキンケアを行うことで、肌のハリや弾力の低下を防ぎ、肌にツヤ感が生まれるため、ほうれい線の影が薄くなったように見えるのでしょう。レチノールやビタミンC 、ペプチドなどが配合された化粧品のなかには、乾燥小ジワの改善が期待できるものもあるので化粧品を選ぶ際には成分をしっかりチェックしてくださいね!
スキンケアでアプローチできるのは、皮膚の表面のみです。ほうれい線は、骨や皮下脂肪など、皮膚よりも奥の変化によって起きるので、ほうれい線そのものを直すことは困難と言えますが、一定の効果を得るために意識しておくといいでしょう。

まとめ

ほうれい線は、姿勢や表情、噛みグセなどが原因になることもあるので見直しをしていきたいですね! 生まれつきの骨格を直すことはできませんが、スキンケアや紫外線対策などを取り入れて、ほうれい線が目立たない状態を目指してみてくださいね!