アゼライン酸の「強そう」を、"お守り"に。5本目の美容液が生まれるまで

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5月30日、『Bmuse serum』に5本目の美容液「Bmuse AZ+20セラム」が加わります。

ビタミンC、グルタチオン、エクオール、PDRN——「その時のわたしに、いちばんの肌を」というコンセプトのもと誕生した4本に続く、新しい選択肢。着目したのは、アゼライン酸です。

アゼライン酸は「刺激が強そう」「乾燥肌の自分には使いにくそう」。
開発担当のSさん自身、最初はそう思っていたといいます。

でもその成分こそが、今回の主役。
アゼライン酸誘導体20%配合――数字だけ見れば、たしかに攻めた設計です。でも、Sさんが本当に時間をかけたのは「20%でも、やさしく使える処方」を作ることでした。

目指したのは、毎日迷わず手に取れる、お守りのような1本。

その開発の裏側を、Sさんに聞きました。

ラインナップに加わった“5本目”の役割

――今回、新たな1本として、アゼライン酸美容液を開発することになった背景を教えてください。 

既存の4種の美容液は、透明感やハリ感など、今の肌をさらに引き立てるような役割が中心です。

一方で、日々の肌状態に合わせて選べるラインナップにするなら、肌を引き立てるだけでなく、毎日のお手入れに寄り添う選択肢も必要なのではないかと感じていました。

そこでたどり着いたのが、アゼライン酸です。
毛穴まわりのざらつきや皮脂バランス、季節による肌コンディションの乱れなど、日々変化する肌悩みに寄り添いながら、毎日のスキンケアに取り入れやすい成分ではないかと感じました。

既存の4本が“プラスするケア”だとしたら、今回のアゼライン酸セラムは、肌を健やかに整える“土台ケア”のような存在。

毎日のスキンケアに「整えるケア」が加えることで、より前向きにスキンケアを楽しんでいただけたら。
そうした想いから、今回の商品化に向けて動き出しました。

“強そう”な印象を変えるために

――Sさんご自身は、アゼライン酸についてどのように感じていましたか?

成分自体は知っていたのですが、刺激が強そうとか、乾燥肌の自分には使いにくそうだなというイメージがあって、実際に使ったことはなかったんです。
でも、開発を進めていく中で、その印象は少しずつ変わっていきました。

サポート成分をどう組み合わせるか、配合量をどう調整するか、どんな使用感に仕上げるか。
そこを丁寧に考えていくことで、アゼライン酸らしさを活かしながらも、幅広い方に手に取っていただきやすい美容液にできるのではないかと思いました。

“強い成分”という印象で終わらせず、毎日のケアに取り入れやすい存在にしたい。
それが今回の開発で大切にしたことのひとつです。

 

――開発するうえで、特にこだわった点を教えてください。

こだわった点は、大きく2つあります。

1つ目は、アゼライン酸誘導体20%配合というインパクトです。

アゼライン酸を配合した商品が増えている中で、まずは「気になる」「使ってみたい」と思ってもらえるきっかけを作りたい、という想いがありました。

ただ、20%という数字は魅力的である一方で、「刺激が強そう」「毎日は使いにくそう」と感じる方もいると思います。
だからこそ、2つ目に大切にしたのが、日々のスキンケアに取り入れやすくするためのサポート成分とのバランスです。

“アゼライン酸らしさ”は残しながらも、乾燥が気になる方にも心地よく使いやすい処方を目指しました。

――サポート成分は、どのような考えで組み合わせたのでしょうか?

肌をすこやかに保つこと、毛穴まわりの印象に着目すること、そしてうるおいケアを意識しました。

たとえば、グリチルリチン酸ジカリウムは、肌をすこやかに保つ成分として知られています。

それから、毛穴まわりの肌印象に着目して、グリシルグリシンも配合しました。
毛穴まわりの印象は多くの方が気になりやすい部分だと思うので、そこにも寄り添えるようにしたかったんです。

さらに、ツボクサエキスヨモギ葉エキスといった植物由来の成分も組み合わせています。

あと、個人的に贅沢だなと思うのが、5種類のセラミドを配合しているところです。

セラミドにはいろいろな種類があって、それぞれ特徴が異なります。
今回は複数のセラミドを組み合わせることで、うるおいを与えるケアにも目を向けました。

さっぱり、でもうるおい感がある。理想の使用感を探して

――開発の中で、特に苦労したことはありましたか?

一番苦労したのは、使用感の完成度です。

正直、初期の試作段階から使いやすいテクスチャーにはなっていました。
でも、ただ使いやすいだけだと、私たちが新たにつくる意味はないと思っていて。

アゼライン酸らしい軽やかさに、キレイ・デ・ラボならではの心地よさ。
その両方を感じられる使い心地に仕上げることに、一番時間をかけました。

――どのような使用感を目指したのでしょうか?

目指したのは、さらっと軽やかになじむのに、使った後にはうるおい感も残るような使い心地です。

アゼライン酸は、肌のべたつきや肌印象が気になる方が手に取りやすい成分でもあるので、こってり重めなものより、軽やかな使い心地の方が合っていると感じていました。
実際、「アゼライン酸といえばさっぱり系」とイメージする方も多いと思います。

ただ、軽ければいいというわけではありません。

さっぱりしすぎると物足りなく感じますし、反対にしっとり感が強すぎると、アゼライン酸に期待する使い心地とは少しずれてしまうと思ったんです。

なので、アゼライン酸らしい軽やかさは残しながら、使った後はうるおい感のある仕上がりにこだわりました。

その絶妙なバランスを追求するために、試作を重ねて。
細かい質感にも妥協せず、「もう少しこうしたい」と化粧品メーカーさんに相談したり、アドバイスをいただいたりしながら、今の使用感に仕上げていきました。

――配合量のバランスを少しずつ変えたということですか?

アゼライン酸誘導体20%という配合は、この美容液の軸としてぶらしたくなかったので、最初から最後まで変えませんでした。

調整したのは、サポート成分の種類や配合バランスです。

たとえば、グリシルグリシンという成分は、初期の段階では入っていませんでした。

途中で加えたことで、毛穴まわりの肌印象にも着目できるようになり、処方全体の完成度がより高まったと感じています。

自分の肌を実験台に、試作品を毎日使用し、感覚的な変化や計測した肌数値を記録に残していました。社内メンバーの意見も参考にして、より納得できる使用感に仕上げられたと思います。

肌印象の変化に、そっと寄り添う存在へ

――ちなみに、朝と夜ではどちらに使うのがおすすめですか?

基本的には、朝でも夜でも使えるように設計しています。

ただ、初めて使う方は、まず夜から使うのがおすすめです。
夜は塗った後寝るだけなので、日中の外的環境の影響を受けにくく、使用感を確認しやすいと思います。

一方で朝に使う場合は、その上からメイクをしたり、紫外線を浴びたりすることもありますよね。
そうすると、人によっては使用感が気になることもあるかもしれません。

なので、初心者の方はまず夜からスタートして、様子を見ながら取り入れてみてください。

普段からアゼライン酸を取り入れていて、使用感に慣れている方であれば、朝のケアにも取り入れやすいと思います。

――どんな方に使ってほしいと考えていますか?

欲を言えば、どんな人にも、どんな時にも使いやすい、常に持っておきたいお守りのような1本になってくれたら嬉しいです。

ただ、肌質や好みは人それぞれ。
そのうえで特におすすめしたいのは、日によって肌印象の違いを感じやすい方です。

誰だって調子がいい日もあれば、なんとなく肌印象が気になる日もある。
そんな日々の変化に寄り添うケアとして、取り入れてもらえたらと思っています。

スキンケアで大事なのは美容液だけではないので、これ1本ですべてが変わるというものではありません。
でも、日々の肌印象に目を向けたい方や、美容をもっと楽しみたい方には、ぜひ手に取ってもらいたいです。

――“お守り”って素敵ですね。

アゼライン酸って、「お守り」というより、少し強めのイメージを持たれやすい成分だと思うんです。

もちろん、それが魅力でもあるのですが、取り入れるのにハードルを感じる方はいると思います。私自身も、最初はそうでした。

だからこそ、そのイメージが良い意味で変わるような1本を目指しました。

知ってはいたけど、まだ使ったことがない。
使ってみたいけど、ちょっと不安。

そういう方にとって、“最初のアゼライン酸”のような存在になれたら嬉しいです。

編集後記

今回のお話を伺って印象的だったのは、Sさんが成分の特徴だけでなく、使う人の気持ちにも丁寧に目を向けていたことでした。

アゼライン酸を知ってはいるけれど、まだ使ったことがない。
気になっているけれど、自分に合うのか少し不安。

そんな気持ちに対して、「これなら使ってみたい」と思える選択肢をつくりたい。

その想いが、配合量やサポート成分、使用感の細かな調整につながっていたのだと感じます。

スキンケアは、毎日同じ気持ちで向き合える日ばかりではありません。
だからこそ、迷った時に手に取れるものがあるだけで、少し心強く感じられることもあるのではないでしょうか。

『Bmuse AZ+20セラム』が、日々のお手入れのそばで、静かに寄り添う“お守り”のような存在になりますように。

記事監修

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スキンケア商品開発担当・S
「キレイ・デ・ラボ」スキンケア商品開発担当 化粧品検定1級

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