目的別に解説。あなたに合うプラセンタの種類【薬剤師監修】

美容や健康を意識する方の間で注目されているプラセンタ。サプリメントや化粧品など、さまざまな商品に使われていますが、実はプラセンタにはいくつかの種類があります。
原料によって特徴が異なるため、目的や重視したいポイントに合わせて選ぶことが大切です。
Index
プラセンタの種類
プラセンタには、主に次のような種類があります。
- ヒトプラセンタ
- 豚プラセンタ
- 馬プラセンタ
- 羊プラセンタ
- 海洋性プラセンタ
- 植物性プラセンタ
このうち、ヒト・豚・馬・羊プラセンタは、胎盤由来の成分です。一方で、海洋性プラセンタや植物性プラセンタは、厳密には胎盤由来ではなく、プラセンタ様成分として紹介されることがあります。
まずは、それぞれのプラセンタの特徴について見ていきましょう。
ヒトプラセンタ
ヒトプラセンタとは、ヒト由来の胎盤から作られた成分です。
胎盤は、受精卵が赤ちゃんへと成長していく過程で、栄養や酸素を届ける重要な役割を担っています。ヒトプラセンタは医薬品として扱われており、国内では「メルスモン」と「ラエンネック」の2種類が承認されています。
これらは医療機関で使用されるもので、一般的なサプリメントや化粧品とは位置づけが異なります。ヒトプラセンタを配合した製品も医薬品に該当する場合があるため、自己判断で使用するのではなく、医師の指示に従うことが大切です。
豚プラセンタ
豚プラセンタは、プラセンタ商品の中でもよく使われている原料のひとつです。
豚は年に複数回出産し、1回の出産で多くの子を産むため、胎盤の供給が比較的安定しています。そのため、豚プラセンタはサプリメントや化粧品などに広く使用されており、ほかのプラセンタに比べて価格を抑えやすい傾向があります。
馬プラセンタ

馬プラセンタは、豚プラセンタと並んでよく知られているプラセンタのひとつです。
馬プラセンタには、アミノ酸などの成分が含まれているとされています。なかでも、管理された環境で育てられたサラブレッド由来の胎盤を使用したものが多い点が特徴です。
希少性が高い原料として扱われることもあり、品質や原料の由来にこだわりたい方から注目されています。
羊プラセンタ
羊プラセンタは、羊由来の胎盤を使用したプラセンタです。ヨーロッパや北米などでは、年齢に応じたケアを目的に使われてきた歴史があるとされています。
一方で、日本国内では豚や馬に比べるとあまり一般的ではありません。過去にはBSEの発生を受け、厚生労働省から、BSEが発生している国の牛や羊など反芻動物の胎盤を原料としないよう通知が出されています。
現在、日本国内で流通している羊由来のプラセンタは、主に輸入品として扱われています。選ぶ際は、原産国や品質管理体制を確認することが大切です。
海洋性プラセンタ
海洋性プラセンタは、魚由来の原料を使用したプラセンタ様成分です。
魚類には胎盤がないため、厳密にはプラセンタではありません。魚の卵巣膜などに含まれる成分を利用したものが、海洋性プラセンタと呼ばれています。
アミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸などを含むとされ、美容を意識する方から注目されています。
植物性プラセンタ
植物性プラセンタも、厳密には胎盤由来のプラセンタではありません。
植物には胎盤がないため、植物の「胎座」と呼ばれる部分などを利用した成分が、植物性プラセンタと呼ばれています。アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを含むとされています。
動物由来の原料を避けたい方や、植物由来の美容成分を選びたい方にとって、選択肢のひとつとなる成分です。
プラセンタの選び方
プラセンタにはさまざまな種類があるため、目的や重視したいポイントに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、プラセンタの種類ごとに、どのような方に向いているかを整理していきます。
医薬品として承認されたプラセンタを使いたい方
医薬品として承認されたプラセンタを使用したい場合は、ヒトプラセンタが選択肢となります。
国内では、ヒトプラセンタ由来の医薬品として「メルスモン」や「ラエンネック」が承認されています。ただし、これらは医療機関で使用されるものであり、サプリメントや一般的な化粧品とは異なります。
使用を希望する場合は、医師に相談しましょう。
費用を抑えて続けたい方
費用を抑えながらプラセンタを取り入れたい方には、豚プラセンタが選択肢のひとつです。
豚プラセンタは供給量が比較的安定しているため、サプリメントや化粧品などにも広く使われています。ほかのプラセンタに比べて価格を抑えやすく、継続しやすい点が特徴です。
原料の希少性やアミノ酸に注目したい方
原料の希少性やアミノ酸などの成分に注目したい方には、馬プラセンタが選択肢となります。
馬プラセンタは、サラブレッド由来の胎盤を使用したものも多く、品質や原料の由来にこだわりたい方から注目されています。アミノ酸を含む成分として、美容を意識する方に選ばれています。
品質管理や原産国を重視したい方
羊プラセンタは、ヨーロッパや北米などで使われてきた歴史がある一方、日本国内では豚や馬に比べると流通量は多くありません。
選ぶ場合は、原産国や輸入元、品質管理体制を確認することが大切です。安全性を重視したい方は、羊に限らず、どのプラセンタであっても原料の由来や製造管理をしっかり確認しましょう。
動物由来のプラセンタが合わない方
海洋性プラセンタや植物性プラセンタは、厳密には胎盤由来のプラセンタではありません。そのため、ヒト・豚・馬・羊プラセンタのような動物性プラセンタとは性質が異なります。
一方で、動物性プラセンタにアレルギーがある方や、肌に合わない方にとっては、海洋性プラセンタや植物性プラセンタが候補になる場合もあります。
自分の体質や目的に合わせて、無理なく取り入れられるものを選びましょう。
まとめ
プラセンタには、ヒト・豚・馬・羊のような胎盤由来のものと、海洋性・植物性のようなプラセンタ様成分があります。
医薬品として使用したい場合はヒトプラセンタ、費用を抑えて続けたい場合は豚プラセンタ、原料の希少性やアミノ酸に注目したい場合は馬プラセンタなど、目的によって選び方は異なります。
それぞれの特徴や原料の由来、品質管理体制を確認しながら、自分の目的や体質に合ったプラセンタを選びましょう。
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