プラセンタは、紀元前400年頃から美容や健康のために用いられてきたといわれている成分です。長い歴史の中で活用されてきた背景には、副作用の心配が比較的少ないとされていることも関係しているでしょう。
実際に、医薬品として使用されているヒト由来のプラセンタでは、これまで重篤な副作用が発生したという報告はされていません。
一方で、プラセンタは胎盤を原料とする成分のため、感染症のリスクを心配される方もいるかもしれません。
ヒト由来のプラセンタを使用するプラセンタ注射では、B型肝炎、C型肝炎、エイズなどの感染症にかかっていないことが確認された方から提供された胎盤のみが使われています。そのため、感染症のリスクは極めて低いと考えられています。
また、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病のリスクについても、限りなく0に近いとされています。ただし、リスクが完全に0%とは言い切れないため、感染症の拡大を防ぐ観点から、プラセンタ注射を受けた方は献血ができない決まりになっています。
重篤な副作用ではないものの、プラセンタ注射では以下のような副作用が報告されています。
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プラセンタ注射の副作用
プラセンタ注射では、使用される製剤によって、以下のような副作用が報告されています。
プラセンタ(ラエンネック)
注射部位
1~5%未満:疼痛
0.1~1%未満:硬結
過敏症
0.1~1%未満:発疹、発熱、そう痒感など
肝臓
頻度不明:肝機能障害(AST、ALT上昇など)
その他
0.1~1%未満:女性化乳房
頻度不明:頭痛
プラセンタ(メルスモン)
注射部位
1~5%未満:疼痛、発赤など
過敏症
0.1~1%未満:悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹など
いずれも頻度は高くなく、軽度のものが中心とされています。そのため、副作用を過度に心配しすぎる必要はないでしょう。
また、プラセンタ注射は医療機関で受けるものです。注射後に気になる症状が出た場合も、医師や看護師に相談しやすい点は安心材料といえます。
プラセンタサプリの副作用
では、プラセンタのサプリメントではどのような副作用が起こる可能性があるのでしょうか。
プラセンタサプリについても、これまでに重大な副作用が報告された例はありません。ただし、サプリメントであっても体質によって合わない場合があるため、特にアレルギーには注意が必要です。
サプリメントに使用されるプラセンタには、豚由来、馬由来、羊由来などがあります。これらにアレルギーがある方は、使用前に医師や薬剤師へ相談しておくと安心です。
実際に、プラセンタエキス40mgを10日間使用した女性で、全身の紅斑や膝から足首にかけての浮腫といったアレルギー症状が報告された例もあります。サプリメントだから副作用が起こらない、というわけではありません。
アレルギーがない場合でも、摂取後に体に合わないと感じたときは、無理に続けず、早めに医師や薬剤師に相談しましょう。
まとめ
プラセンタは、医薬品として使用される注射においても、サプリメントにおいても、これまで重大な副作用の報告は多くありません。一方で、注射部位の痛みや発赤、発疹、発熱などが起こる可能性はあり、サプリメントでも体質やアレルギーによって合わない場合があります。
特に、豚・馬・羊など由来成分にアレルギーがある方は注意が必要です。プラセンタを取り入れる際は、製品の原料や体調の変化を確認しながら、気になる症状がある場合は医師や薬剤師に相談しましょう。
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