暑くなってくると店頭で日焼け止めが多く並び、年々種類も多くなっています。種類が多いとどれを選んでいいのか迷ってしまうでしょう。いくつかの違うタイプの日焼け止めを準備しておくと、用途に応じて使い分けできるので便利です。今回は日焼け止めの種類や用途別の選び方についてご紹介します。
SPFとPAの違いとは？
日焼け止めに必ず表示されている「SFP」と「PA」の数値を基準に日焼け止め選びをしている方は多いでしょう。しかしSFPとPAとは何なのか、違いなどについて理解している方は少ないです。SFPとPAの表示を理解すると、用途に応じた日焼け止め選びがしやくなります。
・SPF
SPFは肌を炎症させたり黒くする原因となるUV-B波を防ぐ指標です。SPF1～50まであり、UV-B波による影響をどれくらいの時間防止できるかを表しており、SPF1=20分効果が続きます。数値が高いほどUV-B波を防御する効果が高いことを示しています。・PA
PAは肌の奥まで届いてコラーゲンを損傷させるUV-A波を防ぐ指標です。「+」で表示され、1～4まであります。+が多いほどUV-A波防御する効果が高いことを示しています。日焼け止めの選び方
日常生活にはさまざまなシチュエーションがあり、紫外線を浴びる量は異なります。生活スタイルに適したSPFとPAの数値を見ていきましょう。・家にいる時
室内でも紫外線は窓を通過して降り注ぐので、スキンケアの延長で毎日日焼け止めは塗るようにしましょう。家にいるときはSPF20～30、PA++程度の日焼け止めで十分です。日常使いするものなら、敏感肌でも使用できる低刺激でマイルドなタイプがおすすめです。
・通常の外出（買い物や通勤通学）
毎日の外出ではSFP30～50、PA+++程度だと安心です。外にいる間はずっと紫外線を浴びているので、日焼け止め+日傘や帽子などのアイテムも活用して、紫外線をブロックしていきましょう。
・屋外でのレジャー
屋外でのレジャーや炎天下での外出は長時間紫外線に晒されることになるので、SPF50以上PA++++の最高値の日焼け止めを選びましょう。さらに2～3時間おきに塗りなおして紫外線防御効果が持続させ、日焼けしないように気を付けましょう。
日焼け止めの種類
日焼け止めの形状には種類があるので、使う用途や場所によって使い分けるといいでしょう。・塗るタイプ
日焼け止めの定番である塗るタイプは、クリーム状やジェル状などさまざまなテクスチャーがあります。パウダー配合で塗った後にべたつかずサラサラしたり、キラキラした成分配合で肌をきれいに見せるなど紫外線防御効果に+αな日焼け止めも出ています。
・スプレータイプ
スプレータイプの日焼け止めは、スプレーするだけなので手を汚さずに手早く塗れるのが特徴です。メイクの上からでも使えるので、出先などに持っていくと便利でしょう。
・シートタイプ
シートタイプは日焼け止め成分が入ったもので、ボディシートなので全身に使えます。
香り付きやメントール配合でひんやりするタイプもあるので、クールダウンしながら日焼け止めも塗れる優れモノです。
日焼け止めを塗るポイント
日焼け止めはただ日焼けしたくない部分に塗るだけではありません。塗り方によって効果も違うため、ポイントを押さえて紫外線対策をしていきましょう。・外出する15～20分前に塗る
日焼け止めは塗ってすぐに紫外線カット効果を発揮するわけではありません。15～20分かけて肌になじんでから効果を発揮するため、外出直前ではなく家を出る30分くらい前には塗り終えるといいでしょう。
・汗や皮脂を落としてから塗る
日焼け止めを塗る時は、スキンケアが終わったらティッシュオフして油分を取ってから塗りましょう。顔に油分が残っている状態で塗ってしまうと、日焼け止めの成分が肌になじまず効果を発揮しない場合があります。塗り直す時も汗や皮脂が残っている上から塗ってしまうと、毛穴詰まりを起こすことがあるため、塗る前の準備が大切です。
・5点置き+重ね塗りする
日焼け止めをムラなく均一に塗るためには、5点置き塗りがポイントです。日焼け止めを手に取ったら、額・両頬・鼻・あごの5点に置いていきます。そこから中指と薬指を使って顔の中心から外側に向かって伸ばしていくとムラなく塗れます。
さらに骨が出っ張っている頬骨と鼻筋にもう一度塗って重ね塗りします。日焼けしやすい部分でもあり、落ちやすい部分なので、重ね塗りをしておくと安心です。
・2～3時間おきに塗りなおす
日焼け止めの効果は2時間程度なので、2～3時間おきに塗りなおしましょう。SPFの数値が高くでも、汗や擦れなどによって落ちてしまうため、1回の塗布で長時間の効果は期待できません。せっかく高SPFやPAの日焼け止めを使っていても、落ちてしまったら効果がないため日焼けしてしまいます。
・首や耳にも塗る
日焼け止めを顔の表面だけにしっかり塗る方は多いですが、露出している部分にしっかり塗りましょう。特に首や耳の後ろは自分でも見えない部分なので、塗り忘れしやすいです。日が当たる部分でもあるので、鏡を見ながら塗り忘れている部分がないかチェックしながら塗るといいでしょう。
まとめ
日焼け止めの選び方やタイプについてご紹介しました。年々さまざまなタイプが発売されるため、何を選べばいいのか迷ってしまう方は多いです。日焼け止めの効果やSPFとPAの意味、タイプの違いがわかれば、自分に合った日焼け止めが選びやすいでしょう。日焼け止めは夏だけでなく年中必須なアイテムです。
自分に合った日焼け止めを活用し、紫外線を防いで美肌を目指していきましょう。
