プラセンタとは【薬剤師監修】

この記事は薬剤師監修によって書かれました

岡本 妃香里

2014年に薬学部薬学科を卒業し、薬剤師の資格を取得。
大手ドラッグストアに就職し、調剤やOTC販売を経験する。 2018年に退職し、その後はライター活動を開始。
現在は医薬品や化粧品、健康食品など健康と美に関する正しい情報を発信中。
医療ライターとしてさまざまなジャンルの記事執筆を行っている。

プラセンタとは?

プラセンタとは、胎盤のことです。胎盤は母体の子宮に貼り付いており、へその緒を通じて赤ちゃんとつながっています。
赤ちゃんに栄養素や酸素を運んだり、二酸化炭素や老廃物を受け取ったりするのに必要なものです。
また、母体が摂取したもののうち、赤ちゃんにとって有害なものは胎盤がフィルターの役割をはたして赤ちゃんに届かないようにします。 人間の場合、直径20~30cm、厚さ2~3cm、重さ500~600g程度が一般的な胎盤の大きさです。 出産すると、胎盤は役割がなくなるため子宮からはがれ落ちます。

プラセンタの豊富な栄養素

さて、このプラセンタですが、古代から健康や美容に良いことで知られています。「いつまでも若々しくいたい」「健康的でいたい」という方から注目され、支持を集めている成分です。世界三大美女ともいわれているエジプトの女王、クレオパトラも自身の若さを保つために使用していたといわれています。
では、なぜプラセンタはこれほどまでに注目されているのでしょうか。その理由は、プラセンタに配合されている成分にあります。プラセンタは、アミノ酸や成長因子、ビタミン、ミネラルなど豊富な栄養成分を含んでいるのです。

アミノ酸

  • ロイシン
  • リジン
  • バリン
  • スレオニン
  • イソロイシン
  • 成長因子

  • EGF(表皮細胞成長因子)
  • FGF(繊維芽細胞成長因子)
  • IGF(インスリン様成長因子)
  • TGF(トランスフォーミング成長因子)
  • NGF(神経成長因子)
  • ビタミン

  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンB12
  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • ナイアシン
  • ミネラル

  • ナトリウム
  • カリウム
  • リン
  • マグネシウム
  • 亜鉛
  • このほか、免疫機能の調整をしたり筋肉や骨を作ったりする活性ペプチド、消化吸収や代謝を助ける酵素なども含まれています。

    成長因子に注目

    豊富に含まれているプラセンタの成分のうち、とくに美容効果が高いことで注目されているのが成長因子です。
    TGF
    コラーゲンの合成を促進し、創傷治癒や炎症、免疫などに関わっている。
    NGF
    ニューロンの生存維持や免疫機能の増強などに働く。
    EGF
    肌のターンオーバーを促進し、肌本来がもつ美しさを引き出す。
    FGF
    線維芽細胞を再生・増殖させて肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンの分泌をサポートする。
    IGF
    細胞の修復をサポートする。

    エイジングケアに重要な成分

    EGFやFGF、IGFなどの成長因子が働きかけることで、肌を再生したり修復したりしてくれます。
    つまり、エイジングケアのサポートをしてくれるということです。プラセンタを使ったケアを行うことで、ハリのある若々しい肌を手に入れることができるでしょう。