ゲニステインは、大豆イソフラボンに含まれる成分のひとつです。アグリコン型イソフラボンにはダイゼインやグリシテインもありますが、ゲニステインはその中でもとくに更年期のサポート成分として注目されています。
では、ゲニステインはどのような人に向いているのでしょうか。ここでは、その一例をご紹介します。
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ゲニステインがおすすめな人
更年期症状が気になる人
更年期になると、ほてりやのぼせ、ホットフラッシュ、イライラなどの症状があらわれることがあります。これは、エストロゲンの分泌量が大きくゆらぎながら低下していくことが一因です。
多くの女性が更年期の不調を感じているものの、実際に医療機関を受診している人は少ないといわれています。厚生労働省の調査によると、更年期症状を自覚しながらも医療機関を受診していない人の割合は、40~49歳で81.7%、50~59歳で78.9%にものぼります。
これは「更年期に不調が出るのは当然」と思っていたり、「治療できることを知らない」といった理由が背景にあると考えられます。
ゲニステインは更年期のサポート成分として注目されており、サプリメントなどを通じて日常に取り入れやすい点も魅力です。
ホルモン補充療法に抵抗がある人
更年期障害の代表的な治療法として知られるのがホルモン補充療法(HRT)です。エストロゲンの分泌量が減少するため、薬によって補うことで不調の軽減を目指します。
ただし、副作用として不正性器出血や吐き気、胃の不快感、乳房の張りなどが出ることもあるため、治療に抵抗を感じる人も少なくありません。
その点、ゲニステインは食品由来の成分であり、サプリメントとして利用されるケースも多く見られます。ホルモン補充療法に抵抗がある方にとっては、取り入れやすいサポート方法のひとつといえるでしょう。
エクオールを腸内で作れない人

エクオールとは、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインが腸内細菌によって代謝されることで生まれる成分です。エクオールは、エストロゲンが不足した際にエストロゲン受容体に結合し、似たような働きをサポートすると考えられています。そのため、更年期のゆらぎをやわらげる成分として注目されてきました。
ただし、すべての人がエクオールを体内でつくれるわけではありません。日本人では約2人に1人はエクオールを生成できないといわれています。
一方、ゲニステインは代謝を経ずにそのまま体内で作用するのが特徴です。腸内でエクオールを作れない人でも、ゲニステインを取り入れることで更年期のサポート成分として活用しやすいでしょう。
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