エクオールは、ゆらぎやすい女性の毎日を支える心強い成分です。
大豆イソフラボンに含まれる「ダイゼイン」が腸内細菌によって代謝されることで、体の中でエクオールが作られます。
1日あたりのエクオール摂取目安量は約10mg。
この量を腸内で産生するためには、およそ50mgの大豆イソフラボンを摂取する必要があるといわれています。
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普段の食事での摂取目安
では、実際にどのくらいの大豆製品を食べれば50mgの大豆イソフラボンを摂取できるのでしょうか。
食事からの摂取量の目安は、次のとおりです。
- 豆腐:2/3丁(約200g)
- 納豆:1パック(約50g)
- 豆乳:コップ1杯(約200ml)
エクオールを安定して体内に保つためには、大豆製品を毎日摂取することが大切です。
エクオールは体に蓄積されず、余分な分は翌日には排出されてしまいます。
そのため、一度に多く食べるよりも、毎日少しずつ続けることがポイントです。
エクオールの効果
では、1日10mgのエクオールを摂取すると、どのような効果が期待できるのでしょうか。
ここで、東京医科歯科大学 医学部産婦人科で行われた研究をご紹介します。
東京医科歯科大学での研究概要
この研究では、1日1回のほてりがあり、体内でエクオールを産生できない閉経後の女性160名を対象に、
エクオールが更年期の症状にどの程度影響を与えるかが調べられました。
参加者は、
- エクオール10mgを摂取するグループ
- エクオールを含まないプラセボ(偽薬)を摂取するグループ
の2つに分けられ、比較検証が行われています。
1日10mgで更年期症状がやわらいだという研究結果も
12週間後の結果では、エクオールを摂取したグループでほてりの頻度が大きく減少することが確認されました。
プラセボを摂取したグループと比べて、エクオールを摂取した人のほうが更年期の不快な症状が軽くなる傾向が見られたのです。
このことから、1日10mgのエクオール摂取は、更年期の症状をやわらげるのに十分な量であると考えられています。
参考:https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/acm.2018.0050
エクオールを直接摂取する重要性
なお、この研究では、大豆イソフラボンではなくエクオールそのものを直接摂取してもらっています。
大豆イソフラボンを摂取した場合は、すべての人が体内でエクオールを作り出せるわけではないため、結果が異なる可能性があります。
そのため、エクオールの力をしっかり発揮したい方は、エクオールを直接摂取するのがおすすめです。
効率的に更年期のケアを行うためにも、エクオールを含むサプリメントを上手に取り入れてみましょう。
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