【薬剤師が解説】エクオールの美容と健康における効果とは

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「以前より肌の変化を感じやすくなった」
「急に顔がほてったり、汗をかくことが増えた」

年齢を重ねるにつれて、こうした心身の変化に戸惑いを感じる方も多いのではないでしょうか。

その背景としてよく挙げられるのが、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量の変化です。
エストロゲンは、ライフステージに応じてゆるやかに分泌量が変化していき、特に更年期前後では大きく低下します。この変化が、肌や体調の揺らぎとして表れやすくなると考えられています。

この記事では、エストロゲンに似た働きを持つ成分として注目されているエクオールについて、美容と健康の観点から、薬剤師の視点でわかりやすく解説します。

女性の美と健康をささえる「エクオール」とは

エクオールとは?

エクオールとは、大豆に含まれる大豆イソフラボンが、腸内細菌の働きによって代謝されて生まれる物質です。

ただし、このエクオールは誰でも体内で作れるわけではありません。
エクオールを作れるかどうかには個人差があり、日本人女性の約半数は体内でエクオールを産生できないと報告されています。[1]

現在では、エクオールを産生できない方でも、サプリメントやスキンケアといった形で、日常生活に取り入れる選択肢が広がっています。

エクオールとエストロゲンの関係

エクオールが女性にとって注目されている理由のひとつが、エストロゲンと似た働きを持つ点です。

研究では、エクオールのエストロゲン様作用は、もとの大豆イソフラボンよりも高い可能性が示されています。[1]

エストロゲンは、女性の心身のバランスを整える重要なホルモンです。
分泌量が減少すると、体調や気分の変化に加え、肌のハリやツヤといった美容面にも影響が現れやすくなります。

エストロゲンに似た働きを持つエクオールを取り入れることで、年齢にともなう変化を穏やかにサポートすることが期待されています。

エクオールに期待される主な効果

ハリとうるおいをサポート

年齢とともにシワが目立ちやすくなる背景には、エストロゲン分泌の低下によって、コラーゲン産生を促す働きが弱まることが関係しています。

エクオールは、不足しがちなエストロゲンの働きを補うことで、肌の健康をサポートします。
エクオールを産生しない閉経後日本人女性を対象とした研究では、エクオール摂取とシワの状態変化との関連が報告されています。[2]

自律神経のバランスをサポート

更年期に多く見られる不調のひとつがホットフラッシュです。
顔や上半身の急なほてり、のぼせ、大量の発汗などが起こりやすくなります。

これは、エストロゲンの減少によって自律神経のバランスが乱れ、体温調節機能がうまく働かなくなることが一因と考えられています。

エクオールは、エストロゲンに似た働きを通じて、ホルモンバランスの変化にともなう自律神経の乱れをサポートするとされています。
実際に、閉経後日本人女性を対象とした研究では、エクオール摂取とホットフラッシュの頻度変化が報告されています。[3]

骨の健康維持をサポート

エストロゲンは、骨代謝のバランスを保ち、骨密度の維持に重要な役割を果たしています。
閉経によりエストロゲンが低下すると、骨吸収が優位になり、骨の健康リスクが高まります。

エクオールは、エストロゲン様作用を通じて骨代謝に働きかけ、骨密度の維持をサポートすると考えられています。
閉経後女性を対象とした研究では、エクオール摂取による骨密度低下の抑制が報告されています。[4]

脂質代謝のバランス維持

エストロゲンには、内臓脂肪の蓄積を抑えたり、LDL(悪玉)コレステロールの増加を防いだりする働きがあります。

エストロゲンが減少すると、脂質代謝のバランスが崩れやすくなり、健康リスクが高まります。

日本人を対象とした研究では、エクオール摂取とLDLコレステロール値の変化との関連が報告されており、更年期以降の脂質代謝サポート成分としても注目されています。[5]

エクオール配合美容液の魅力

エクオールはサプリメントだけでなく、美容液などのスキンケア製品にも配合されています。

研究では、エクオールを肌に直接塗布することで、成分が肌に届けられることが報告されています。[6]

さらに、エクオールは肌のコンディションを整え、バリア機能を保つ働きや、ハリ・キメを支える土台づくりをサポートする可能性も示されています。[6]

エクオール配合美容液は、乾燥や刺激に負けにくい健やかな肌を目指すケアとして期待されています。

サプリメントと美容液の上手な使い分け

サプリメントでエクオールを摂取することで、内側からの健康・美容サポートが期待できます。
継続的に取り入れることで、年齢に応じたベースケアを支える役割が考えられます。

一方、美容液は、気になる部分にエクオールを直接届けられる外側からのケアです。
乾燥による小ジワなど、年齢に応じた肌悩みにピンポイントでアプローチできます。

内側と外側、ライフスタイルに合わせて使い分けることで、エクオールの特性をより上手に活用できるでしょう。

エクオールは女性の心強い味方

エクオールは、肌のハリやうるおいだけでなく、女性特有の体調変化や骨・脂質代謝など、美容と健康の両面を支える成分として注目されています。

年齢を重ねる中で感じる変化に寄り添う選択肢のひとつとして、エクオールの取り入れ方を見直してみてはいかがでしょうか。

 

参考文献

[1]内山 成人/大豆由来の新規成分“エクオール“の最新知見/日本食品化学工学会誌/2015年/62 巻/  7 号/p.356-363

[2] Oyama, A他/閉経後女性における天然S-エクオールサプリメントの皮膚老化への影響 パイロットランダム化プラセボ対照試験/Menopause/2012年/19巻/p 202-210

[3]麻生武他/天然S-エクオールサプリメントはエクオール非産生閉経後日本人女性のホットフラッシュやその他の更年期症状を緩和する/女性の健康ジャーナル/2012年/21巻/1号/p.92-100 

[4] Tousen, Y他/天然S-エクオールは閉経後エクオール非産生日本人女性の骨吸収を減少させる パイロットランダム化プラセボ対照試験/Menopause/2011年/18巻/p 563-574

[5]臼井毅他/性別とエクオールの状態に基づいた、日本人における過体重または肥満およびメタボリックシンドロームに対する天然S-エクオールサプリメントの効果/臨床内分泌学/2012年/78巻/3号/p.365-372 

[6]S. Oura 他/ エクオールの抗老化効果は、皮膚の抗酸化防御とECMタンパク質を増加させ、酸化ストレスと炎症を軽減することで環境からの攻撃から肌を守る/Journal of Cosmetic Dermatology/2016年/15巻/p.382-387

記事監修

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【薬剤師】青野とも

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