みなさんは普段、どのような主食を選んでいますか?パンや麺類などの小麦製品をよく食べる方も多いと思いますが、小麦には「グルテン」と呼ばれるたんぱく質が含まれています。近年は、このグルテンをなるべく控える「グルテンフリー」を生活に取り入れる方が増えてきました。
ここでは、グルテンフリーが美容面で注目されている理由や、取り入れる際のメリット・デメリットをご紹介します。生活に取り入れる際のポイントもあわせてチェックしてみてください。
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「グルテンフリー」とは?

グルテンフリーとは、小麦に含まれるタンパク質であるグルテン、いわゆる「小麦タンパク」を摂取しない食生活のことです。
グルテンフリーと聞くと、ダイエットの一種と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本来は「小麦アレルギー」の方のための治療法でもあります。ではなぜ、グルテンフリーがダイエットや美容方法として注目されているのでしょうか?
グルテンフリーが流行っている理由

グルテンフリーが世界的に注目されるようになった背景には、有名人たちが美容や健康を意識して取り入れたことが大きく影響しています。彼らのライフスタイルが紹介されたことで大きな話題となり、アメリカではグルテンフリーへの関心が一気に高まりました。
現在では、スーパーに専用コーナーが設けられるほど浸透し、日常的に取り入れる人も多くなりました。食品にとどまらず、化粧品やサプリメントでも“グルテンフリー”を掲げるアイテムが増え、幅広い分野へと広がりを見せています。
グルテンフリーのメリットは? どんな効果があるの?

グルテンフリーの生活を続けることで、体調が整ったと感じる方や、体の軽さを実感したという声もあるようです。実際にどんなメリットがあるのか、詳しくチェックしていきましょう!
体や肌の不調が軽減される
メリットとしてよく挙げられるのが、体や肌の不調が落ち着いたという声です。ただし、グルテンそのものが体や肌に悪影響を与えるわけではなく、グルテンへの耐性が弱い方が摂取することで不調につながるといわれています。アレルギーの診断がなくても、体質として合わないケースもあるため、控えることで過ごしやすくなったと感じる方もいるようです。
ダイエット効果が期待できる
グルテンフリー=ダイエットというイメージを持つ方も多く、実際にダイエット効果を感じたという声もあります。その理由としては二つ挙げられます。一つは、小麦に多く含まれるグルテンには中毒性があるといわれていること。もう一つは、グルテンはお米より消化が速いとされていることです。
そのため、小麦を控えるようになると、「もっと食べたい」という感覚が落ち着いたり、食後すぐに空腹を感じにくくなったりすることがあります。結果として、脂肪が溜まりにくくなるようです。
また、グルテンは血糖値に影響しやすく、控えると血糖値の上昇がゆるやかになり、脂肪がつきにくい状態につながるといわれています。
何をすれば良い? グルテンフリーの始め方

グルテンフリーに興味はあっても、最初に何をすればよいのか迷いますよね。ここでは、手軽に取り入れられる3つの方法をご紹介します。初めから完璧を目指すのではなく、まずは3日、7日、次は14日と少しずつ日数を伸ばしていくと続けやすくなります。
1:お米中心の食生活へ切り替える
グルテンフリーを意識するなら、まずはお米中心の食事に変えてみることからスタートしましょう。食生活を見直してみると、朝はパンやシリアル、昼はパスタやラーメンなど、思っている以上に小麦を口にしていることがあります。お米はパンやパスタよりも腹持ちがよいといわれているため、食べ過ぎ予防にも効果的です。
2:成分表示を見る習慣をつける
パンや麺類を控えるだけでは、完全なグルテンフリーとはいえません。実は、日本の食卓に欠かせない醤油や味噌にもグルテンが含まれることがあります。スーパーやコンビニで買い物する際に成分表示を見る習慣をつけると、どんな食品にグルテンが含まれているのか自然と理解が深まります。
3:米粉やそば粉を活用する
グルテンフリー中でもパンやパスタ、お菓子が食べたいと感じるときもありますよね。そんなときに頼れるものとして人気なのが、小麦の代わりに米粉やそば粉を使用した食品です。米粉は吸収性が高く腹持ちが良いため、少量でも満足感が得られやすいとされています。我慢しすぎてもストレスが溜まるので、こうした食品を上手に活用していきましょう。
まとめ
有名人たちの影響をきっかけに広がったグルテンフリーは、日本でも取り入れる人が増えてきました。体や肌の不調が落ち着いたと感じる声があったり、食べ方の変化からダイエット面で嬉しい兆しを感じた例があったりと、関心が集まる理由はさまざまです。
実践するときは、いきなり完璧を目指す必要はありません。まずは小麦食品を控えてみたり、お米中心の食事に切り替えたりと、取り入れやすい工夫から始めると続けやすくなります。米粉のパンや麺など代わりになる食品も増えているので、自分に合う方法を少しずつ探してみるのもいいでしょう














