
化粧水をつける際、手やコットンで肌を強く叩き込んでいませんか? 浸透力が高まりそうに感じるかもしれませんが、実はこの方法、肌にとってNGなスキンケアとされているのです。化粧水の効果をしっかり実感するには、正しい使い方をすることが大切。今回は、化粧水の「間違った使い方」と「正しい使い方」についてご紹介します。
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化粧水を肌に叩き込むのはNG?

化粧水をなじませる際、手のひらやコットンで肌を強く叩いてしまう方も少なくありません。浸透しやすくなりそうな印象がありますが、実はこの方法、肌には逆効果とされています。
強い刺激は、肌のバリア機能を担う角質層を傷つける原因に。角質層がダメージを受けると、紫外線の影響を受けやすくなったり、乾燥しやすくなったりして、シミ・たるみ・くすみといった肌トラブルにつながります。赤みが出やすくなるケースもあります。
こうしたトラブルを防ぐには、化粧水を「叩き込む」のではなく、手のひらやコットンでやさしく丁寧になじませることがポイントです。
叩き込む以外にも! 化粧水のNGな使い方

化粧水を使う際、ついやってしまいがちなNGケアは叩き込むことだけではありません。その他の注意点も、あらためてチェックしておきましょう。
摩擦を与える
コットンを使ってスキンケアをする場合、化粧水の量が少なかったり、ゴシゴシと強く擦ったり、必要以上にコットンを肌に当て続けたりすると、摩擦によって肌に負担がかかってしまいます。
摩擦は、乾燥やシミ、シワなどの原因になることも。美しい肌を保つには、できるだけ摩擦を避けることが大切です。
化粧水の量が適量ではない
化粧水を多く使いすぎたり、逆に少なすぎたりすると、十分な効果が得られないことがあります。肌が一度に吸収できる水分量には限りがあるため、乾燥が気になるからといって一度にたっぷり塗るのではなく、適量をなじませてから重ねづけする方法がおすすめです。
また、量が少なすぎると保湿が不十分になり、摩擦による刺激が生じやすくなるため、適切な量を心がけましょう。
洗顔後、すぐに化粧水をつけない
洗顔後の肌は、皮脂やうるおいが失われた状態。何もつけずに時間が経つと、乾燥が進み、バリア機能が低下して刺激に弱くなってしまいます。できるだけ早く化粧水や保湿剤でケアを始めましょう。
また、化粧水だけでスキンケアを終えるのはNG。補給した水分はそのままだと蒸発してしまうため、ジェルやクリームなどで「フタ」をして、うるおいをしっかりキープすることが大切です。
美肌のために!化粧水の正しい使い方
化粧水は、クレンジングと洗顔でしっかりと汚れを落とした、清潔な肌に使用するのが基本です。肌に汚れが残ったままだと、化粧水の浸透が悪くなり、十分な効果が得られなくなってしまいます。クレンジングや洗顔の際は、洗浄力が強すぎないアイテムを選び、やさしく丁寧に行いましょう。
洗顔が終わったら、肌の乾燥を防ぐために、できるだけ早く化粧水で水分をチャージします。適量の化粧水を手のひらに取り、ハンドプレスでやさしくなじませるのがポイントです。
乾燥が気になる時は?
乾燥が気になる部分には、化粧水の重ねづけやコットンパックが効果的です。肌に手のひらが吸いつくようなもっちり感があれば、しっかりうるおっているサインです。
化粧水の後のケアも重要!
化粧水でうるおいを与えた肌はやわらかくなり、美容液やクリームなどの浸透が良くなる状態に。毛穴・乾燥・シミ・シワなど、気になる悩みがある場合は、それぞれに合った美容液を取り入れましょう。
仕上げには、ジェルやクリームなどの保湿剤で肌にフタをし、水分を閉じ込めることが大切です。
化粧水の選び方は?

化粧水選びで最も大切なのは、自分の肌に合ったものを選ぶことです。含まれている美容成分やテクスチャーは製品によってさまざま。肌質や使用感の好みに合わせて、自分にぴったりの1本を見つけましょう。
乾燥肌
乾燥肌の方には、グリセリン、ヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分を配合した化粧水が適しています。肌のうるおいをしっかり守るためにも、成分表示を確認して選びましょう。
脂性肌
皮脂が気になる脂性肌でも、保湿は必要不可欠です。ベタつきにくいオイルフリー処方や、さっぱりした使用感の化粧水を選ぶと快適です。保湿を怠ると、皮脂分泌が増える原因にもなります。
敏感肌
敏感肌の方は、低刺激・無添加処方の化粧水を選ぶのがおすすめ。石油系界面活性剤やパラベン、合成香料、鉱物油などを避けた処方のものを選び、やさしくしっかり保湿しましょう。
まとめ
化粧水を肌に叩き込むのは、強い刺激となって肌に負担をかけるため、避けるべきケア方法です。刺激によって肌トラブルを招く可能性もあります。
化粧水は適量を手に取り、顔全体をやさしく包み込むようにハンドプレスでなじませましょう。うるおい成分を肌のすみずみまで届けるイメージでケアするのがポイントです。
そして、化粧水の後には保湿剤でフタをして水分を閉じ込めることも忘れずに。丁寧なステップを積み重ねて、美肌を育てていきましょう。














