年齢を重ねる中で、体調や気分の変化を感じることは珍しくありません。
その中でも「更年期」は、女性ホルモンの分泌が大きく変化する時期であり、心や体にさまざまな影響があらわれやすいとされています。
この記事では、女性のライフステージの中での更年期の位置づけと、更年期に起こりやすい体の変化や不調について、薬剤師の視点から整理していきます。
Index
女性のライフステージ
女性の人生は、一般的に次の4つのライフステージに分けられるといわれています。
- 思春期
- 性成熟期
- 更年期
- 老年期
このうち更年期は、性成熟期から老年期へと移行する過程にあたる時期です。
更年期による不調
更年期は、女性ホルモンの一つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が、変動しながら大きく低下していく時期です。
このホルモンバランスの変化により、体にさまざまな変化が起こりやすくなります。
更年期にあらわれる不調のうち、ほかに明らかな病気がないにもかかわらず、日常生活に支障が出る状態を「更年期障害」と呼びます。
更年期はエストロゲンの分泌が不安定になりやすく、その影響で心身の不調を感じやすくなるのが特徴です。
エストロゲンが不足すると、脳は「もっと分泌するように」と指示を出します。
しかし更年期には卵巣の機能が低下しているため、その指示に十分応えられず、結果として脳の調整機能に混乱が生じ、不調としてあらわれると考えられています。
更年期障害で見られる症状は、大きく分けて主に3つのタイプがあります。
血管の拡張や放熱に関係する症状
ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗 など
身体的な症状
めまい、動悸、頭痛、肩こり、冷え、疲労感、ドライマウス、皮膚や粘膜の乾燥 など
精神的な症状
気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠、不安 など
これらの中でも、ホットフラッシュや発汗、イライラといった症状は、更年期に見られる代表的なものとして知られています。
更年期障害は自覚しにくい
更年期を迎えたからといって、すべての方が更年期障害になるわけではありません。
厚生労働省の調査によると、医療機関を受診して更年期障害と診断された方の割合は、40~49歳で3.6%、50~59歳で9.1%にとどまっています。
一方で、医療機関は受診していないものの「更年期障害の可能性がある」と感じている方は、40~49歳で28.3%、50~59歳で38.3%と、実際の診断数よりも多いことが分かっています。
不調を感じながらも、「年齢のせいだから」「もう少し様子を見よう」と受診に踏み切れていない方が多いことがうかがえます。
更年期の不調は、自覚しにくく、人に相談しづらいのも特徴です。
症状がつらい場合は医療機関を受診することが大切ですが、日常生活の中でできるケアとして、女性のゆらぎをサポートするサプリメントを取り入れるという選択肢もあります。
体調やライフスタイルに合わせて、無理のない方法でケアを続けていくことが、更年期を穏やかに過ごすための一歩になります。
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