この記事は薬剤師監修によって書かれました
岡本 妃香里
2014年に薬学部薬学科を卒業し、薬剤師の資格を取得。
大手ドラッグストアに就職し、調剤やOTC販売を経験する。
2018年に退職し、その後はライター活動を開始。
現在は医薬品や化粧品、健康食品など健康と美に関する正しい情報を発信中。
医療ライターとしてさまざまなジャンルの記事執筆を行っている。
グルタチオンの「医薬品」と「サプリメント」の違いとは?
効果に大きな差がある2つの分類
グルタチオンには、医薬品に分類されているものとサプリメントに分類されているものがあります。医薬品とサプリメントでは期待できる効果が違うのでしっかりと確認しておきましょう。まずは、医薬品とサプリメントの定義から解説します。
医薬品の定義
〈医薬品〉
• 日本薬局方に収められている物
• 人または動物の疾病の診断、治療、予防に使用されることが目的とされている物であって、機械器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品でないもの(医薬部外品を除く。)
• 人または動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具等でないもの(医薬部外品及び化粧品を除く。)
サプリメントの定義
〈サプリメント〉
• 健康の保持増進をサポートする食品全般のうち、特定成分が濃縮された錠剤やカプセルなどのこと。
サプリメントは具体的な定義がなく、上記に該当するものが一般的にサプリメントとして販売されています。
医薬品とサプリメントの違いを比較
治療目的か、栄養補助目的か
医薬品とサプリメントの違いを簡単に表すと、次のようになります。
医薬品 | サプリメント |
疾病を治療したり予防したりする効果がある | 不足している栄養素を補うものであり、疾病の治療や予防効果はない |
グルタチオンを摂取する場合は、医薬品なのかサプリメントなのかをよく確認することが大切です。美容クリニックで受けられる白玉点滴は医薬品に分類されます。
日本と海外における入手方法の違い
海外サプリの一部は医薬品扱い
海外で販売されているサプリメントの一部にも医薬品に分類されているものがありますが、こちらは個人輸入しなければ購入できません。
国内で手に入るのは基本サプリメント
日本の薬局やドラッグストアで販売されている商品は医薬品ではなくサプリメントです。お金と手間がかかっても良いので医薬品のグルタチオンを体内に取り込みたい方は、美容クリニックなどで白玉点滴を受けるとよいでしょう。
日常的に続けるならサプリがおすすめ
毎日手軽にグルタチオンを摂取したい、リーズナブルな価格で内側からケアをしたいという方にはサプリメントが向いています。
サプリメントを使う際の注意点
治療効果は期待できない
ここで気をつけたいのは、サプリメントに疾病の治療効果や予防効果がないことです。サプリメントはあくまでも不足している栄養素を補うものであるため、医薬品的な効果はありませんし、商品パッケージでそのような効果を謳うこともできません。
効率よく補うなら毎日の継続が大切
しかし、グルタチオンを効率よく補いたいのであればサプリメントの摂取も検討してみましょう。サプリメントは食品と同じ扱いなので、摂取タイミングはいつでも問題ありません。飲みやすいタイミングで毎日摂取することで、グルタチオンを効果的に補うことができるでしょう。