美しい素肌を保つためには、肌に優しい化粧品を使いたいものですよね。できるだけ肌に負担をかけたくないときに意識したいのが「着色料の影響」です。着色料によっては、肌に影響を及ぼす可能性があるので注意しておきたいもの! 今回は、化粧品に配合される「着色料の種類」と「肌への影響」をご紹介します!
化粧品に配合される着色料、肌にどんな影響が?
着色料は製品に色をつけるために配合される添加物のこと。化粧品に着色料が使われる目的や肌に与える影響をチェックしてみましょう!
なぜ化粧品に着色料が使われるの?
化粧品を選ぶ時には「発色が良い、落ちにくい」というメリットも大切ですよね? メイクする楽しみは華やかで豊富な色にあるものです。化粧品を魅力的に見せる色をつけているのが「着色料」です。チークや口紅など肌に色味があると、華やかで健康的に見えますよね。
着色料が肌に与える影響は?
化粧品に使用されている着色料には、さまざまな種類があります。なかにはアレルギーや肌荒れを引き起こす可能性がある物質も含まれていると言われています。また着色料は、肌の色素沈着やくすみの原因になることもあります!
日本で発売されている化粧品は国から定められた人体に影響がない量を配合しているので問題がないとされていますが、肌が弱い人、肌の調子が悪い時には肌トラブルの原因にもなるので注意が必要です。
化粧品に配合される着色料の種類は?
化粧品の着色料には「タール色素」「天然色素」「無機顔料」の3種類があります。それぞれの特徴をチェックしていきましょう!
有機合成色素(タール色素)
有機合成色素は、もともと石炭の製造過程によって得られる「コールタール」を主原料に作られているので「タール色素」とも呼ばれています。現在は石油原料のものがほとんどで「赤色○号」「青色○号」など表記されて数字があるものは、すべてタール色素です。安値で変色しやすく、発色も良いので化粧品にも使われています。しかしタール色素のなかには、アレルギーリスクが高いと言われるものもあります! 化粧品に使用できる色素は限定されていて、安全なものだけが使用を認められています。
天然色素
天然色素は、自然界に存在する自然な色素のこと。日本古来の着色料ベニバナは、古くから化粧品に用いられています。その他、クチナシ、ベータカロチン、シソなどから抽出された色素が有名です。合成色素と比べると色落ちや変色が起こりやすく、高価になりますが、人体への安全性が高いメリットがあります! 肌が弱い人、肌が敏感な時には天然色素の化粧品がオススメです。
無機顔料
無機顔料とは、鉱物や土、合成の化合物など無機鉱物から作られる顔料のこと。水や油に溶けない粉末状です。着色するだけではなく、つけ心地をよくする効果、光沢を出す目的、紫外線散乱剤としても配合されています。代表的なものは、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、カオリンなどがあります。
着色料以外に気をつけたい成分は?
化粧品には着色料以外にもさまざまな成分が添加されています。気をつけた方が良い成分も合わせて確認しておきましょう!
石油系合成界面活性剤
界面活性剤には大きく分けて「天然界面活性剤」と「合成界面活性剤」の2種類があります。石油系の原料から作られる「石油系合成界面活性剤」の中には洗浄力が強く、タンパク質まで分解する性質があるものもあります。
特に石油系合成界面活性剤の中には、安値で大量生産できるものがあり、肌が弱い人、乾燥肌の方はトラブルの原因になることもあるので注意しましょう!
合成香料
合成香料とは化学反応を利用して、人工的に生成された香りのこと。合成の香りの中には、肌に合わないと肌荒れやアレルギーなどのトラブルを引き起こす可能性があるものもあります。
防腐剤(パラベン)
パラベンはカビや菌の発生を防ぐ防腐剤で、化粧品をはじめ、さまざまな製品に含まれています。強力な殺菌力を持つものがあるので、肌が弱い人、肌が敏感な時には注意が必要です。
まとめ
肌に色味をつけて華やかに見せてくれる着色料が含まれた化粧品。ですが、肌が弱い方、肌が敏感な時にはトラブルやアレルギーの原因になることもあるので注意して使うようにしましょう。着色料以外にも、石油系界面活性剤や合成香料、防腐剤(パラベン)など気をつける成分も意識して、化粧品を選ぶ際には原材料の表示を確認してみてくださいね!