日焼けのアフターケアが大切な理由は?正しいケア方法

美肌の大敵「紫外線」。うっかり日焼け止めを塗り忘れてしまった、思ったよりも焼けてしまった。そんな時はアフターケアが未来の肌状態に大きな影響を与えます。日焼け後に正しいアフターケアができるかどうかで、肌の老化を防ぐ効果も変わります。今回は、紫外線を浴びた後に意識した「正しいアフターケア」をまとめてご紹介します!

そもそも日焼けとは? 肌が焼けるメカニズム

「日焼け」とは、肌を赤や黒に変化することにより有害な紫外線から肌をガードしようとする人体の正常な働きのことです。日に当たりしたい線を浴びると、メラノサイトという細胞が肌をダメージから守ろうと「メラニン色素」を分泌します。
赤みが引いた後に肌が黒くなるのは、メラニン色素が過剰に増えて、ターンオーバーの作用で正常に排出し切ることができないことで起こります。通常であれば、メラニン色素はターンオーバーによって日焼け前の肌の色に戻ります。

日焼け後のアフターケアが重要な理由は?

日焼け後の肌をそのまま放置してしまうと、紫外線ダメージが蓄積されて肌の老化が進んでしまいます。具体的にどのような肌トラブルにつながるのかチェックしていきましょう!
・シミの生成
紫外線を浴びると、そのダメージから表皮を守るためメラノサイトという色素細胞がメラニンを発生させます。メラニンは色素沈着の原因になり、シミにつながります。
健康な若い肌であれば、メラニンが生成されても正常なターンオーバーにより、メラニンは剥がれ落ちます。しかし老化や炎症、ダメージによりターンオーバーのサイクルが乱れている場合は、メラニンが肌表面に留まってしまうこともあります。その結果、色素沈着がシミとして残ってしまうのです。
・バリア機能の低下
紫外線によって肌の組織内がダメージを受けると、ターンオーバー、メラニンの生成、コラーゲンの合成などが正常に行われなくなります。それにより、肌のバリア機能が低下して、シミ・シワ・たるみ・くすみ・毛穴の芽立ちなどさまざまな肌トラブルが引き起こされます。
・肌の老化促進
紫外線によるダメージは、肌の深層部にまで影響を与えて、針谷弾力を作り出す元の細胞「線維芽細胞」にダメージを与えて、肌のハリやツヤを維持する機能を衰えさせます。その結果、将来的なシミ・シワなど老化現象にも繋がります。一説によると、肌の老化原因の8割は紫外線による光老化とされています。

日焼け後の正しいアフターケア方法

一度生成されたメラニンは、スキンケアや毛穴ケアなどでは改善されにくい傾向があります。肌トラブルを少しでも減らすために、日焼け後のケアはとても重要です!
日焼け度は「24時間以内」に正しいケアをすることで、肌への影響を最小限に抑えることができるとされています。色素が肌に沈着しないように、出来るだけ早急にケアすることを意識したいですね!
具体的な日焼け後のケア方法を見ていきましょう。
・肌を冷やす
まずは日焼けのほてりが鎮まるまで、濡れタオルや水で冷やします。日焼け後の肌は軽く炎症を起こした状態のようなもので、優しくケアすることが大切です。
流水で冷やす、濡れタオルを当てる、氷や保冷剤をタオルに包んで日焼けした部位に当てるのもいいでしょう。
外出中であれば、コンビニなどで冷たい水を買って肌を冷やすことも有効的です。ポイントは、出来るだけ肌に刺激を与えないこと! 氷や保冷剤は直接肌に当てないように、皮膚へのダメージが最小限になるように意識してくださいね。
・保湿ケアをする
日焼けすると角質層から肌の水分が奪われて、乾燥してしまいます。日焼け直後の肌は、あらゆる刺激から肌を守る「バリア機能」が弱っているので、過剰なスキンケアは肌トラブルを招くこともあります。出来るだけ肌に刺激の少ない敏感肌用のものを使って、しっかり保湿しましょう。肌に優しい化粧水やクリームがオススメです。
アルコールフリー、パラベンフリーなど肌のことを考えた商品を選ぶのもポイントです。セラミド、CICA(ツボクサエキス)など、高保湿成分が配合されたアイテムを選びましょう。

日焼け後に「体の内側」から補いたい栄養素は?

紫外線から肌を守るために、必要な水分や栄養素の補給も忘れずにしましょう! 日焼後のアフターケアとして、食事にも気をつけておくことが大切です。積極的に補いたい栄養素をご紹介します。
・水分補給
日焼け後は、肌だけではなく体も水分が不足しています。日頃から水分補給が少ない人は、意識して水分補給するようにしましょう。
・ビタミンやミネラル
ビタミンは健やかな肌を保つために必要な栄養素です。ビタミンCにはシミやそばかすの原因になるメラニン色素の生成を抑える効果があり、紫外線による肌への悪影響を和らげることにもつながります。
「ビタミンC」を多く含む食べ物は、トマト、スイカ、パプリカ、ブロッコリー、ジャガイモ、キウイ、グレープフルーツなどがあります。
また「ビタミンA」には肌に潤いやハリを与えて、紫外線によりダメージを受けた肌を健康的に生まれ変わらせる働きがあります。モロヘイヤ、カボチャなど緑黄色野菜に多く含まれています。
・抗酸化成分
紫外線を浴びると活性酸素が発生してメラニン色素がシミの原因になります。活性酸素を取り除く働きをするのが、抗酸化成分です。ナッツ類、ごま、アボカドなどに多く含まれるビタミンEは抗酸化成分を含むのでオススメです。ポリフェノール、リコピンなどにも含まれています。

まとめ

紫外線を浴びた後、出来るだけ早めにケアをしてあげることが大切です。スキンケアはもちろん、体の内側からのケアも意識して大切なお肌を守ってあげてくださいね!