お悩み別に解説、プラセンタの効果とは【薬剤師監修】

この記事は薬剤師監修によって書かれました

岡本 妃香里

2014年に薬学部薬学科を卒業し、薬剤師の資格を取得。
大手ドラッグストアに就職し、調剤やOTC販売を経験する。 2018年に退職し、その後はライター活動を開始。
現在は医薬品や化粧品、健康食品など健康と美に関する正しい情報を発信中。
医療ライターとしてさまざまなジャンルの記事執筆を行っている。

プラセンタの効果

プラセンタには、さまざまな効果があるといわれています。ただし、医薬品のプラセンタとサプリメントとして販売されているプラセンタとでは期待できる効果が違うので注意しましょう。ここでは、プラセンタに期待されている主な効果について紹介します。

慢性疾患における肝機能の改善

こちらは、医薬品として使用されているプラセンタ(ラエンネック)に認められている効能効果です。肝細胞のDNA合成を促進し、傷ついた肝臓組織の再生を促したり肝繊維増殖を抑制したりして肝機能を改善します。

更年期障害の改善

医薬品として使用されているプラセンタ(メルスモン)に認められている効能効果です。定期的に注射することで、更年期障害の症状を改善できるといわれています。どのようにして効果を発揮するのかはまだ明らかにされていませんが、更年期障害の治療薬として多くの医療機関で採用されている医薬品です。

乳汁分泌不全の改善

こちらもプラセンタ(メルスモン)に認められている効能効果です。初産の方67例を対象にプラセンタ(メルスモン)を産褥第1日から5日間連続して皮下投与したところ、有効率68.8%を示しました。また、プラセボと比較した場合もプラセンタ(メルスモン)の有効性が認められています。

美白効果

メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素に働きかけ、シミを予防します。すでにできてしまったシミにも働きかけてくれることが特徴です。肌のターンオーバーを促進し、蓄積したメラニン色素の排出を促します。

美肌効果

プラセンタには、栄養素や成長因子が豊富に含まれています。これらの成分が肌に働きかけ、肌にハリをもたらして若々しく保ってくれるのです。シワやたるみ、くすみの改善にも効果が期待できます。

抗炎症作用

炎症を抑えて細胞を修復する働きがあります。そのため、ニキビができやすい方や肌荒れしやすい方にぴったりでしょう。アトピー性皮膚炎の治療にも有効だといわれています。

抗酸化作用

抗酸化作用とは、活性酸素を抑制して酸化を抑えることです。細胞が酸化すると、老化が進んだり病気の原因になったりすることが分かっています。プラセンタには抗酸化作用があるため、細胞の若返りをサポートして美容と健康を維持することが可能です。


このほかにも、プラセンタには自律神経調整作用や免疫賦活作用、血行促進作用、内分泌調整作用などの効果があるともいわれています。多くの効果が期待されているため、内科や整形外科、婦人科や皮膚科領域など多くの場面で使用されています。