ストレスで肌荒れするのはなぜ?肌荒れを改善する対策

日々の疲労が溜まっていると感じた時や季節の変わり目に増えるのが「ストレスによる肌荒れ」ですよね。鏡を見たら肌がボロボロになっていた! という経験をしたことがある方も少なくないはずです。ニキビ、肌の赤みなどのトラブルは「今すぐ治したい」と思うもの。そこで今回はストレスによる肌荒れ対策をご紹介していきます。ストレスで肌荒れするメカニズムとともに、簡単にできる対策方法をチェックしてみましょう!

そもそもストレスの正体とは何なのか?

ストレスで肌荒れしたという言葉はよく聞きますが、そもそもストレスとはどのようなものなのでしょうか? ストレスは外から圧力や刺激が与えられた時に心や体が緊張することを指しています。そしてストレスを与えるものを「ストレッサー」と呼びます。 ストレッサーは仕事や対人関係など内的要因による「社会的ストレッサー」と、気温や環境など外的要因による「物理的ストレッサー」の2つに分けられています。いずれの場合も、ストレスを感知するのは脳です。

なぜストレスで肌が荒れてしまうの?

ストレスはお肌の大敵と言われていますが、なぜストレスはお肌に悪影響を及ぼすのでしょうか? ストレスで肌荒れが引き起こされるメカニズムもチェックしていきましょう!

・自律神経が乱れる

自律神経はホルモンバランスの調整と深い関わりがあります。ストレスが原因で自律神経のバランスが乱れてしまうと、ホルモンバランスが乱れて肌を美しく保つ女性ホルモンの分泌が抑えられてしまうのです。 女性ホルモンの分泌が減少すると男性ホルモンの過剰分泌を招きます。それにより皮脂の分泌が活発になり、毛穴が塞がりやすくなり、肌荒れやニキビが発生したすい肌環境になってしまいます。

・腸内環境が乱れる

ストレスは腸内の悪玉菌を増加させて、腸内環境を乱す原因にもつながります。お通じが悪くなり、便秘を引き起こしやすくなるのです。肌荒れを引き起こすのは「弛緩性便秘」と言われていて、これは大腸内に便が長時間溜まり腸内で悪玉菌が増えて腐敗物質が多く発生している状態です。血糖コントロールに不具合を引き起こし、肌の刺激や老化につながる可能性があると言われています。

・血行不良による肌乾燥

肉体的疲労や人間関係などによる精神的なストレスは自律神経の乱れを引き起こします。それにより常に緊張したモードである「交感神経」が優位な状態が続くと、血液の循環が滞り血行不良につながります。 その結果、血液が全身をしっかり巡りにくくなり、老廃物の排出が滞ったり、お肌に必要な栄養素が行き届かなくなったりします。また冷え性を引き起こして代謝が悪くなるため水分が十分に行き渡りにくくなり、肌乾燥を招くこともあります。 肌乾燥によりバリア機能が低下すると、アレルゲンなど刺激物質が入り込みやすい状態になり、かゆみ、湿疹、肌荒れを引き起こすのです。またお肌の乾燥は毛穴の開きや小ジワの原因にもなるので、老化にもつながります。

・乱れた食生活によるダメージ

ストレスや不規則な食生活が原因で、胃腸への負担がかかり働きが鈍くなると、消化不良を引き起こして代謝が悪くなり肌荒れの原因につながります。

・皮脂の分泌量でターンオーバーが乱れる

精神的なストレスが強い場合、ストレスがない人に比べて皮脂の分泌量は約1.7倍になると言われています。吹き出物、ニキビ、くすみなどは皮脂分泌量が増えることが原因で起こりますが、これもストレスによる肌荒れと言えるでしょう。 また皮脂の分泌量が増えるとお肌の常在菌が紫外線と反応を起こして、体を酸化させる活性酸素を生み出します。この活性酸素が健康な細胞を攻撃することで、コラーゲンを作る機能が衰えて、お肌の水分保持力が低下して乾燥の原因にもなります。またメラニンの量が増えて、シミが増えやすくなることも。活性酸素は肌のターンオーバーのサイクルを見出し、様々は肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

ストレスによる肌荒れを対策する方法

ストレスが肌に与える悪影響が分かったところで、簡単に取り組める対策をご紹介していきます! 今日からすぐに始められるものなので、意識してみてくださいね。

1:入浴でリラックス

湯船に浸かってリラックスすることで、ストレス緩和、自律神経を整える効果が期待できます! お風呂上がりにさらにマッサージをすると代謝も促進されて肌荒れ改善にも役立ちます。湯船に浸かる際には、熱めのお湯ではなく38度〜41度程度のぬるま湯に浸かるようにしましょう。熱すぎるお湯は肌の負担をかけるので避けてくださいね!

2:運動習慣を意識する

適度な運動を取り入れることで心臓から送り出される血液が増えて、全身の巡りがよくなります。運動する時には深い呼吸を意識すると、緊張していた筋肉や骨格が緩んで「副交感神経」が優位になりリラックス効果が高まります。呼吸が浅いと交感神経が優位になって呼吸だけでストレスを受けてしまう可能性があります。深い呼吸+ウォーキングやストレッチなど無理ない運動習慣を意識してみましょう! 運動が苦手な方は、深い呼吸を意識するだけでも始めてみてくださいね!

3:睡眠の質を向上させる

肌荒れを防ぐには普段からしっかり睡眠をとることが基本です。十分な睡眠時間を確保することはもちろんですが、最も重要なのは「睡眠の質」を向上させることです! 寝る前にストレッチしたり、好きな音楽を聴いたり、リラックスできる習慣を取り入れるとより睡眠の質が上がると言われています。寝る直前までスマホを見ているとブルーライトを浴びてしまい睡眠リズムが崩れることがあります。寝る前は視神経を休めて、思考しないリラックスタイムを確保しておきましょう。

まとめ

現代人にとってストレスがない生活を送るのはとても難しいことです。だからこそ、上手にストレスと付き合いながら肌荒れ対策を意識していけると良いですよね。日頃からストレス解消の意識を持ち、自分を癒すリラックスタイムを大切にして健全な美肌を目指してくださいね!